小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載されたカプセルは、12月6日に地球に帰還する予定だ。着陸想定地を管轄しているオーストラリアはJAXAに対し、着陸許可を発行した。
中国メディアの網易は28日、日本の宇宙開発が思いのほか進んでいたと紹介する記事を掲載し、「世界の誰にもできないことを成し遂げた」と偉業をたたえている。

 記事はまず、宇宙開発のブームが再びやってきていると紹介。人類初の月面着陸を達成した米国は、昨年宇宙軍を創設したばかりだが、その米国でさえできないことを日本は成し遂げたと称賛した。それは、はやぶさ2による「小惑星リュウグウのサンプルを地球に持ち帰る」というミッションだ。「米国もロシアも、そして中国にもできないことを達成した」と手放しで絶賛している。

 記事は、このはやぶさ2の偉業は、なんといってもその途方もない距離と、難易度の高さにあると紹介。
小惑星リュウグウは、地球から約3億キロかなたにあり、しかも直径わずか900メートル弱と非常に小さい。宇宙開発分野における日本の実力を甘く見ていただけにショックだったと正直な感想を伝えている。

 記事はさらに、今回のはやぶさ2のミッションである「小惑星からサンプルを回収する」ということ自体、相当難易度が高かったはずだと指摘。地球と違って重力が非常に小さく、ほんの少しの力がかかるだけで方向が変わってしまうため、目標とする地点に着陸するのは相当至難の業だったと感服している。JAXAが会見で、100点満点中1000点だとコメントしていたのは、いかに難しいミッションだったかを物語っていると言える。 

 「米国もロシアも中国もできなかったこと」を、「見くびっていた日本」が成し遂げたことは、中国では相当な衝撃をもって受け止められているようだ。
宇宙開発分野における日本の実力を国内外にはっきりと示したといえるだろう。12月の帰還を心待ちにしたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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